看護□手術室
中央手術部における患者管理室の運営(3)
上野 温子
1
1東京医科歯科大学病院中央手術部
pp.66-69
発行日 1967年3月1日
Published Date 1967/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913078
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術後患者の看護と運搬上の注意
全身麻酔終了直後の患者は嘔気・嘔吐およびチアノーゼなどの諸症状に注意する必要があります。手術室から患者管理室に入る際の短時間においても,嘔気・嘔吐に注意して吐物による気道閉塞を起こさせぬよう全麻後の患者は枕をさせず,とくに腰椎麻酔後の体位には十分注意します。また患者をストレッチャーに移し換えるときなど急激な血圧降下を起こさぬよう注意するのはいうまでもありません。
手術後のドレーン挿入やネラトンカテーテル留置患者では,カテーテルが抜けないよう十分注意し,輸血や輸液を実施しながら帰室させるときには,点滴速度,毎分の滴数が医師の指示通りになっているかどうか落ちぐあいに注意します。
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