Medical Topics
救急蘇生法のABC,他
Tz
pp.94-95
発行日 1966年5月1日
Published Date 1966/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912745
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呼吸がとまった。脈がふれない。こういう場合,あわてず,手抜かりなく救急処置をするために,最近,麻酔専門医から,基本的な手順が,ABC順で提唱されています(M. Minuck;1965)。
A:まず気道(airway)の確保。異物や水がつまっているとき,それを取り除くのはもちろんですが,一般的にいうと,患者を背臥位にし,頭を強く後屈し,首をまっすぐにのばします。アゴを前に出すようにして,舌根の沈下を防ぎます。脳出血などの昏睡の患者の,あのものすごいイビキも,分泌物だけではなく,気道を閉鎖した舌根の振動によるといわれています。ゴム製のチューブを挿入することもあります。
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