特集 看護婦の勤務と生活の合理化
第1部 職場の能率をあげるために
Ⅱ看護用具の工夫と夢か
眼科の看護用具について
高橋 あさ子
1
1東京大学付属病院眼科
pp.49
発行日 1961年6月15日
Published Date 1961/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912531
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眼科の看護で一番大切なことは,視力の弱い,または視力の全くない暗黙の世界の人のために,いかにして暗示補導をしてあげることが出来るかあるいは精神状態をやわらげることが出来るか,ということを考えることであり,頭脳や心の窓まで視えないのではない,暗黙の世界に生きる人々こそ,その心の窓は大きいのだ,ということを認識することだと思います。
視えないということは,非常な不安と疲労をもたらし,とかく暗い気持ちになりがちです。このような患者を看護するにあたつて,ではどうしたら,よりよい看護が出来るか。まず安心して入院生活が出来るように,たとえ盲目の患者でも大いに動的になれるようにしてあげたいと思います。
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