特集 看護婦の勤務と生活の合理化
第1部 職場の能率をあげるために
Ⅰ職場環境をどう整えるか
看護管理のあり方
松村 はる
1
1慶応大学医学部付属病院
pp.17-19
発行日 1961年6月15日
Published Date 1961/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912518
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まえがき
看護管理が円滑に行なわれるためには看護に必要な人員を得,この看護要員と看護業務とを調和ある体制に組織化することが,何よりも必要なことであると思う。したがつて一方では人に対する人事,これに関する規定,また他方では看護に当たつて必要とするある基準や,器械,器具,薬品,物品の整備,補充,その保管などの分野と,機能的には病院すべての組織や,また事務などの仕事そのものの規定などが併立しているのである。しかも多くの場合,人事についてよりその他の分野が主とされがちなのであるが,見方,考え方には多少の差異はあるとしても,これらすべての調和をはかることは,看護管理を担当する総婦長として最も配慮を要することであると思う。
管理の基本について
百科事典の中に「管理とは」をひろつてみると,「管理とは物,又は権利の性質を変更しない行為である。」それに加えて「通常では保存行為,利用行為,改良行為」であると記るされている。
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