脳外科患者の看護法
第2章 脳腫瘍患者の一般看護
陣内 伝之助
1
,
松本 圭蔵
1
,
桂田 菊嗣
1
,
野田 寬治
1
1大阪大学医学部第二外科
pp.66-68
発行日 1964年5月1日
Published Date 1964/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912244
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脳腫瘍患者の一般看護
脳腫瘍とはすべての頭蓋内の組織細胞に発する新生物の総称である。すなわち,髄膜・血管・神経細胞・グリア細胞・下垂体,あるいに松果体のすべてから生じ得るし,また一方体の他所に原発した想性新生物が頭蓋内に転移して生じる場合もある。また真の新生物でなくても,たとえば寄生虫,その他の炎症による腫瘤などもすべて脳腫瘍として取り扱ってよい。また腫瘍が組織学的には良性であっても,発生部位によっては臨床上悪性となり得る。
脳腫瘍にはだいたい第3表に示したようなものがある。
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