統計
傷病
西 真楠
pp.1
発行日 1963年11月1日
Published Date 1963/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912051
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国民の健康状態を知るために厚生省は毎年10月か11月の1か月間にわたって国民健康調査を行なっている。昭和36年10月の調査によると,調査の1月間に傷病者は人口の約1/5(20.4%)であり,傷病者の1人でもあった世帯は全世帯の約半数(48.5%)であった。これは国民1人が年間に2回あて傷病にかかり,約28日間ずつ傷病状態にある計算になる。罹患率と病日数(傷病状態にある日数)を性・年令別にみると第1,2図の如くで,乳幼児は傷病にかかり易く勝負が早いのに対し,年を取るに従い傷病が長びき,老人では傷病にかかることは比較的少ないが,一度傷病にかかると特に長びくことがわかる。また,傷病の種類は第3図の如くで,かぜが全体の約1/3を占めている。
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