Nursing Study
社会復帰準備への働きかけ
森脇
1
1島根県立中央病院精神科
pp.82-83
発行日 1963年6月1日
Published Date 1963/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911960
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この症例は10月山陰精神科学会において「社会復帰について」と題して発表しましたが,限られた時間のためじゅうぶんお話することができませんでしたので,今いちどペンを取ることにしました。社会復帰について相当組織的にやっておられるところもあるとうかがっておりますが,私たちの病院では規模も小さく,またそこまで進んでおりません。しかし,ときどき病気はほぼ治ったが,帰える家がない,職場がないということで,退院させることができないで困ることがあります。そのようなとき,苦しまぎれにいろいろの処置を取ってまいりました。以下はその一例です。
33歳,女性既婚者「現在離婚」。発病昭和25年4月ごろ。34年9月当病院において精神分裂病として診断措置入院。発病,入院中,および退院後の経過は第1図にて参照。
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