グラビヤ
中小病院における看護のくふう
竹村 好香
1
1淀川基督教病院
pp.5-8
発行日 1963年6月1日
Published Date 1963/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911940
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中,小病院の看護は,主として,労力と経費節限のためにくふうされる。しかし病院建設初期の予想よりも,現在の設備利用率が,はなはだしく高くなっているために,物品の単価にこだわるよりも,迅速に,滅菌的に安全に,しかも手軽にあつかえるものという点に重きをおいている。その意味で,点滴静注には,イリゲーターを使わないで瓶入のみを使用し,輸液セットも消毒剤袋入りを使っている。これは管の中で空気が遊ぶことなく,すぐに準備ができ,再使用しないので,中材の手間がおおいにはぶけている。ポリエチレンの部は,中材で適当の長さに切って消毒し,注射時の針のキャップに利用している。オートクレーブ,中材室の広さなどの関係で,セットの作り方もできるだけ小さく,と改良を加えたものが,ここに紹介する尿道のセットである。従来の半分の容器となったが,じゅうぶん使用目的を達している。
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