特集 坐浴のつかわせ方
坐浴のくふう
森広 愛子
1
1大阪厚生年金病院
pp.39-41
発行日 1963年2月1日
Published Date 1963/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911849
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「坐浴のつかわせ方」という題目から少しかけ離れているかも知れませんが,当病棟での現状をまとめてみました。当病院は10年前,当時近代的病院として建てられました。病院建築が各科の特殊的な看護の立場からみて細部までじゅうぶんに考慮されておらず,全般的に病院としての画一された設備の中で,一般外科病棟として発足したわけです。定床68床中,肛門疾患の患者数は年間を通じて1日平均約14名(定床の20%)ほどで当然画一された病棟構造の中で坐浴室の問題が出てきましたが,鉄筋コンクリート建築で,すでに給水排水設備のでき上がっている条件の範囲内でのくふうになったわけです。
当病棟での便所は男・女各4室で,現在支障はないが,当初は特別に坐浴室がなく坐浴する場合は,坐浴用の洗面器に給湯場所(当時は処置室と洗濯室にあった)から湯を準備して,便所の一室が坐浴専用の室(便器はなくタイル張り)として使用していた。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.