特集 小児看護のこれからの問題
小児科学の発展と将来
今村 栄一
1
1国立東京第一病院小児科
pp.19-22
発行日 1962年10月15日
Published Date 1962/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911743
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こどもとおとな
医学は内科を主幹として発達し,消毒と麻酔の発見から外科が進歩し,現在みるような多くの枝分かれが生じました。内科方面では呼吸器,循環器,消化器などと専門化し,外科方面では眼科,耳鼻咽喉科,整形外科などと分化してきました。
ところが,このような医学の分野において,小児科学だけは特異な位置を占めているのです。多くの医学の分科が臓器や病気を対象として成立しているのに,小児科学は年齢によって限界づけられている点です。おとなとこどもという区分が小児科学を成立させているのです。
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