特集 看護業務の向上をさぐる—その検討の中から
Ⅱ.看護婦は最低なにをすべきか
手記 一日の主な業務内容
長沢 史子
1
1新潟県立ガンセンター新潟病院
pp.68-69
発行日 1962年6月15日
Published Date 1962/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911651
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“はじめに”
最近タイムスタディ等で一日の看護婦の仕事を時間的に集約し,いろいろまとめられたものが発表されているようですが,ここに一日の業務を書くよう依頼され,限られた枚数ではまとめきれないと,いささかとまどってしまいました。
看護学院へ入学の際,某病院の婦長さんの祝辞の中に「患者さんが落した紙を拾ってあげるのも看護の仕事です。」とおっしやった言葉が思い出されます。本当に私の勤務している整形外科病操では,ベットの下のものを拾ってあげること,水を持っていってあげること,手紙を出してあげること,電話をかけてあげること,病衣シーツの交換は勿論のこと,みな看護として要求される訳です。この様なこまごました患者の身のまわりの世話を一つ一つあげてみればきりがありませんのでこの度は大まかに一日の業務を列挙しその中で検討し反省していきたいと思います。
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