Nursing Study
癌看護の方向—アメリカの癌看護を見て
菊井 和子
1
1高知女子大衛生看護学科
pp.13-22
発行日 1962年1月15日
Published Date 1962/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911542
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一般病院の各病棟の入院患者名簿をのぞいてみて,共通に高位をしめる疾患が癌及びその他の悪性新生物であるのが,今日の状態ではないだろうか。我が国に於る癌の推移は別表の統計が示す通りで,疾病の性質上新しい治療法の発見により患者の生存期間が著明に延長された事により,長期の入院が相当重症状態でなされるため,病院看護の対象となる数は増加の一途をたどつている。
看護教育の見地よりいえば,今や癌看護は内,外,婦人科等の中の一部分として取り扱うよりも,結核看護の如く,癌看護一項目がカリキユラムの中にとり入れられるべきではないだろうか。
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