口絵 続・写真解説看護技術・18
塗布薬の与薬法
鈴木 喜恵子
1
1日本赤十字社中央病院皮膚科
pp.5-12
発行日 1960年10月15日
Published Date 1960/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911174
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皮膚疾患の病理ははなはだ複雑でその原因が内的のもの,すなわち皮膚以外の臓器器管に病変機能障害または新陳代謝の異常があつて,それが原因で皮膚に発疹をみる。換言すれば,皮膚の発疹は内的疾患の一つの微候にすぎないと考えられる場合が少くない。
この種の疾患の中には私達は局所に何等処置を施さないで内科的治療だけで全治せしめ得るものもあるが,遺憾ながら極めて少数で,大部分は同時に局所に何等かの処置を施さざるを得ないのが現状である。この意味において,膏薬療法は今日の段階では,皮膚疾患治療上依然として重要なるものである。
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