カンファレンス
精神科看護はどうあるべきか—国立肥前療養所で
広瀬 喜美子
pp.24-28
発行日 1960年8月15日
Published Date 1960/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911141
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昨年9月より12月にわたり国立肥前療養所で精神科看護実務研修会が行なわれ,1グループ2週間の研修期間中に3回,前後15回の研究会をもちました。この会を通じて精神障害者に対する考え方(精神病院観,精神病者観)精神科看護の本質とオープン・ドア・ポリシーの理解に努めました。日ごろ行なつている看護の目標,そしてその基本となるべき考え方を看護の実際を通して正しく理解し合うことに意を注ぎましたが,理想と現実の開きについて私共も反省することが非常に多くありました。そしてこの機会にひとりびとりが真剣に考えねばならぬことを知り誠によい研鑚の場でありましたし,今後とも最善を盡くしたいと思いを深めております。討論された内容をくりかえし考え咀嚼してゆくために議事をまとめました。
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