——
アメリカ及び日本の看護婦開拓者、リンダ・リチャード女史について・4
阿知波 五郞
pp.78-79
発行日 1959年10月15日
Published Date 1959/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910953
- 有料閲覧
- 文献概要
リチャード女史の功績については2つある。1つはアメリカの看護婦組織の整つていない時期に,いくつかの看護婦学校創立に寄与して,今日の隆昌を見た基礎をつくつたこと(勿論,この中には日本の同志社病院に附属した京都看病婦学校もその1つである。不幸にしてこの学校が東京から離れ,その上同志社大学に医学部の設置を見なかつたので,地方的の1看護婦学校に終つたことは遺憾であつたが,しかし,当時この学校が投げた斯界への波紋は大きく,各地大病院はこぞつて近代的看護婦学校を創設した)。他の1つはそれ迄手がつけてなかつたアメリカの精神病患者の看護をいかにすべきかの問題を解決した点に在る。
第1の問題,これは女史の自伝に詳しいが,今迄に触れた各地各看護婦学校以外に次のような学校創設に関係している。その詳細を述べる紙数がないので,列記するにとどめる。
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.