講座
人工心肺装置と心臓外科
藤本 淳
1
1大阪大学医学部第一外科
pp.13-16
発行日 1959年2月15日
Published Date 1959/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910786
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人工心肺装置は心臓のポンプ作用と,肺の血液酸素添加作用の代りをするものである。この装置の発展の歴史を省りみると,人工代用臓器としての科学者の夢から始まり,心不全になつた際に心臓や肺臓の代りをするものとして研究されて来たのである。これが心臓外科の進歩と共に心臓を切開し,内部を直視しながら手術をする際の代用臓器としてとりあげられたのである。ここでは心不全等での代川臓器としての人工心肺装置の問題はさておき,心臓外科における人工心肺装置の応用という点に主眼をおいて述べたい。
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