ナースの作文
看護婦ということ,他
品玉 美智江
pp.62-64
発行日 1958年9月15日
Published Date 1958/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910696
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「看護婦」=「白衣の天使」という見方はナイチンゲール精神,即奉仕博愛と共に私達看護婦の姿として広く一般の人々の間に言われて来ました。もちろん同じ「看護婦」といいましてもそれを受ける人々の立場によつてその感じは各々異つて来るでしよう。
現在では看護婦の置位向上が叫ばれ1部の智識階級にはある程度理解され認められてまいりました。しかしながら世間一般の人々の間における看護婦評価は昔のそれと何らの変りもないのです。私達はときおり「看護婦さんだけはお嫁にもらいたくない」「看護婦さんは医者の小使みたいな者だろう」等という言葉を耳にします。私は先日酒宴の席で「看護婦さんは医者の2号的存在だ。君はまだ若い充分に気をつけなさい」と言われたのです。もちろん相当に泥酔してのことではありますが,この人は日ごろ心のどこかにこうした気持が潜在していたのでしよう。
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