医学の話題
“男性更年期障碍”,他
X
pp.54
発行日 1958年6月15日
Published Date 1958/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910630
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更年期といえば女性の專売特許の様に考えられるが,1939年Wernerという人が男性にも更年期障害と思われる症状群のあることを唱えて以来,ホルモン学の進歩とロマンスグレーの流行の波に乗つて初老期男性の問題が脚光を浴びるに至った。
元来人間の性機能は男女何れも下垂体と性腺(睾丸及び卵巣)との間のホルモン関係によつて営まれ,更にこれに間脳の自律神経中枢が関聯しているといわれる。初老期の男性では睾丸障害がおこり,エステロンの分泌が減少し,下垂体前葉の性腺刺激ホルモンが増加してこの間のバランスが破れて種々の障害を生ずると考えられる。
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