附録・2 新看護学—なぜなぜ看護
新看護学執筆に当つて/肺炎の看護
阿部 正和
1
1東京慈恵会医科大学生理学
pp.77-96
発行日 1957年5月15日
Published Date 1957/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910364
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看護学雑誌の新らしい企劃として新看護学,分りやすくいうと“何故何故看護”がとりあげられたことは,まことに時宜に即したことと思う。看護婦さん方が高等看護学院で修得すべき内科学,あるいは外科学というものは医学生が大学で講義を受けるそれらとは必然的に違つていなければならない。かりに内科学を例にあげてみると,医科大学での内科学の講義は,ひとつひとつの病気に対する原因,病理解剖,症状,経過,予後及び治療の詳細が講述されるのであるが,高等看護学院における内科学の講義が,これらの項目を縮少かつ簡略化したもので果してよいであろうか。恐らくは,どこの学院でも医科大学の講義の内容を簡略化したものが講ぜられているのが現状であろうと思う。
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