特集 Dr. MacEachern
Dr. MacEachernをWHO顧問として迎えるに当つて
pp.4-5
発行日 1956年1月1日
Published Date 1956/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201047
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「すべての人民の健康は世界の平利と安全を達成する基礎である」という信念に立つて,国連の保健衞生の専門機関としてWHO (World Health Organizationが生れたのは1948年であつた。現在世界の主な国84ヵ国が加盟しているが,わが国も1951年以来加盟国の一員として今日に及んでいる。WHOが行つている事業にはいろいろあるが,そのうちに各国に対する援助指導事業という仕事がある。これは世界各国の現地を対象とする活動で,比較的未発達の国々に対し,その必要とする専門家を派遣して指導に当らせたり,奨学金制度によつて,各国の若い技術者に対し,海外研究の便を与えたり,専門家派遣に伴つて必要な器材,文献等の供給を行つているのである。
わが国がWHO加盟後,WHOよりわが国がもつている公衆衞生関係施設及び機関を隣邦諸国,主として中国(台湾)の衞生技術者の研究及び再教育のために提供するよう呼掛けがあり,1952年以降毎年10名内外の中国人がWHOフエローとして,わが国へ派遺されて来るが,その反面わが国からも毎年10名内外のフエローが各先進国へ派遣きれる他,数名の専門家をWHO顧問として迎えているのである。
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