欧米病院偏見旅行記・8
理想の楽園か?—スウェーヂンにて
pp.16
発行日 1968年8月1日
Published Date 1968/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203402
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ジュネーブからは久しぶりに汽車の旅であった。空を飛ぶことと,地面を走ることとの間に安全率ではあまり大きな差はないそうであるが,やはり足が地についていないと不安である。特に飛行機の着陸寸前のいやな気持はストレスとしてよくない。その点,汽車だと景色もよくみえる。スイスの汽車は電化され,広軌の車輌は,通路をはさんで片側2列,片側1列のゆったりした椅子配置の快適さであった。それがほとんどガラガラである。もったいないと思うのは,満員電車に慣らされたからなのか。
調査団一行の連日の猛勉強,精進潔斎を天もめで給うたのか,ユングフラウ観光の1日は,快晴にめぐまれて忘れえぬものとなった。
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