附録・写真でみる看護技術・15
治療処置—(浣腸・胃洗滌及び導尿の介助)
松浦 京
1
1東京第一病院附属高等看護学院
pp.73-102
発行日 1955年3月15日
Published Date 1955/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909782
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私達ナースが日常行つている仕事の分野の中で最も重要で又比較的多くなされるものに治療処置があります。直接にナースが行う場合又は医師の介助をなす場合それがうまくなされるか否かによつて,患者の精神的,肉体的な面に相当影響を与えます。
殊に導尿,浣腸等の処置に於ては誰でもが好まないことであり,胃洗滌の様に患者にとつては非常に苦痛な場合もあります。この様な処置を行う場合は患者に納得のゆく様くわしく説明してあげることが大切です。又これを行うナースの態度,言葉遣い等にも特に注意し暖かな思いやりをもつて接しなければなりません。又患者の苦痛を出来るだけ軽滅し気持よさと安心感を与えるためにはその処置に対する広い知識と更に熟練した技術が何よりも大切なことです。処置をはじめる場合患者の身に自分をおいてみるという事を常に頭において行つたなら患者の満足を得る仕事が出来るのではないかと思います。
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