座談会
看護婦教育を語る(2)
大脇 範雄
1
,
国香 哲子
2
,
高野 さつ
3
,
瀧沢 春枝
4
,
中井 卓次郞
5
1大脇病院
2看護婦部会千葉支部
3聖ルカ女子短大
4広尾病院
5中井診療所
pp.58-63
発行日 1955年3月15日
Published Date 1955/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909778
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看護婦こそ病院の推進力
高野 手洗の増設とトイレツト,お便器の配置,そういうものをもつと能率が上るようにして欲しいと思う。一番きれいにしなければならないものが,一番駄目で便器を洗う設備も悪い。だからこれと手洗の設備を充分欲しいと思います。
大脇 きたない物をきれいにするということは,一番大事な教育だと思います。看護学院の生徒をして教育する場合,その便器は汚ないものだという一般の常識をそのまま病院で育ててはいけないと思います。私は便器の置場に金をかけようじやないかと言つておりますけれども,便器を汚ないものでないように扱わせるだけの設備をしなければならないというのですが,それが大変だというのです。ベツドを整備するだけでも手一杯なのだから,無理だと思います。然し看護学院の生徒をそう教育してはいけないので,一カ月だけでもモデルを作つてかくあるべき原則だ,ということを教えなければならないと思いますね。
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