講座
肺切除手術後の回復期の看護管理
菅原 百子
pp.100-104
発行日 1954年10月15日
Published Date 1954/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909667
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この時期は手術侵襲の恢復が引続き主要な看護目標であります。手術直後の患者さんにとつては呼吸困難や激しい疼痛発熱咳嗽等の為の不眠等も苦しかつた数日が無事経過し,又家族の人達もほつとしたところでしよう。さてこれからは患者さんは約束された社会復帰を目指して明るい毎日を送るでしよう。しかしその過程には並々ならぬ障碍が起る場合があります。手術の成果を更に完全なものにするため,いかなる点に注意を払つたらよろしいでしようか。まず私共はこの時期にどんな症状があるかを知りましよう。又手術により失つた体力を最も効果的に回復させるのもこの時期です。以下次のような諸点に注意を致しましよう。
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