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酸素吸入の原理と実際
白井 怜子
1
1聖路加女子專門学校
pp.69-84
発行日 1953年7月15日
Published Date 1953/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909374
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一般原理と実際
1.酸素は無色,無味無臭のガスで生命維持に缺くことの出来ない要素である。人間が酸素なしで生きていられるのは約8分であると云われる。空気中の酸素濃度は20.93%であるがこれが呼吸によつて患者の肺胞に達するだけでなく血流に吸收され運搬されて組織に再吸收されなければならない。酸素吸入を予防や治療のために用いる時は空気中の酸素濃度よりも濃いものでなければ目的を達しない。
(1)酸素不足の症状を観察し報告記録をする事。酸素を效果的に取扱う事は看護婦の大切な務めである。
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