発行日 1952年1月15日
Published Date 1952/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909344
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1.入院時の所見
7カ月と9日の早産兒で極寒に出生した。當院に來院したのは生後9日目で湯たんぽを入れた行李の中にふとんや毛布に包まれて入つていた。兩手に入つてしまう程小さく,やたらに觸れたらつぶれてしまいそうな感じであつた。入院時體重は1650g。一般状態として元氣は稍々良好で四肢の運動も比較的活溌,皮膚は清潔で早産兒特有の皺壁も少く上肢下肢特に大腿に少し見られる程度であつた。色は健康色に近く彈力性は少し乏しく脱水も輕度に見られたが黄疸は認められない。貧血症状は餘りひどくないが眼結膜は殆ど白色に近く四肢は冷たかつた。
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