症例研究
オーレオマイシンと早産兒哺育
村井 秀夫
1,2
,
田中 良夫
1,2
,
安達 壽夫
1,2
1東北大學醫學部産婦人科教室
2東北大學醫學部分院
pp.283-284
発行日 1953年5月10日
Published Date 1953/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200832
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1951年R.J.Lillie等はオーレオマイシンの微量を飼料に混合し幼弱動物を飼養し,その發育を著しく促進させ得たと報告したが,これはその消化管内の有害細菌の發育を阻止することに因するものと推定される,我々はこの微量のオーレオマイシンの投與が,毎常哺育に困難を感じさせる早産児(未熟児)に對しても同様に發育促進的に作用するものと豫想し,應用した結果,良好な成績を得たので茲に報告する。
方法 オーレオマイシンの用量は,1日1回20mgを母乳若くは牛乳に混じて飮用させた。又オーレオマイシンの副作用を豫防する爲にビタミンKを1日1回10mg皮下注射した。
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