特集 患者を樂にするために
小兒科
いたみについて
pp.82-87
発行日 1952年12月1日
Published Date 1952/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907193
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佐々木 いたみに對する恐怖,それをとり除くことは看護婦さんとして動き方,今の院長さんのおつしやつたスクリーンを立てるというように,惡い暗示を起すような言動はさけねばなりません。
柳川 この間柴田先生にもお話をしたのですけれども,手術の時等大人は一應理解させてその説明をして上げることによつて,手術とかそういうものに對する恐怖も和いで,ある程度覺悟して手術場にゆかれるでしようけれども,子供の場合ですと年齡とか,個人差も勿論ありますから,どの程度に話してあげて聞かせるべきか,それとも全然話さないで,ある程度だましてつれてゆくべきか,そういうことで迷うことがある。これ位の子供ならば話した方がよいか,話して上げたことによつて今迄全然泣いていなかつた子がワーワー泣き出して困つたこともある。一方同じような年齡の子供でも,默つてつれていつたら「一體私はどこにゆくのか」と心配し,説明することによつて眞から納得して出てゆく。
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