発行日 1951年7月15日
Published Date 1951/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906886
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白衣の天使に與えられる世界最高の榮譽フローレンス・ナイチンゲール記章の本年度の授賞者34名が赤十字國際委員會で5月12日に發表されたが,その中には日本赤十字社看護婦が4名までも含まれている。
晴れの受賞者と決定したのは昭和20年7月29日フィリッピン山中で戰病死した岐阜縣小野ゆきさん(行年47歳),兵庫縣水谷めう(68歳)さん,和歌山市日赤病院監督國部ヤスエ(63歳)さん,日赤中央病院副監督杉山りつ(57歳)さんの4名で,そのうち小野さんは戰災,水谷さんは昨年11月半世紀にわたる思出深い看護婦生活から引退し,郷里に悠悠自適のかたわら日本看護協會の兵庫姫路分會長として郷土の保健衞生の指導につとめているが,國部さんと杉山さんとはいずれもまだ元氣で多忙な病院の勤務に服している。
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