——
フローレンス・ナイチンゲール記章授与式
pp.46-47
発行日 1957年9月15日
Published Date 1957/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910426
- 有料閲覧
- 文献概要
世界最高の栄誉であるフローレンス・ナイチンゲール記章の授与式が6月17日午前10時から,東京芝の日赤本社講堂で行われた。この日御出席予定の日赤名誉総裁である皇后さまはカゼ気味の為欠席され,副総裁の秩父宮妃殿下から,長島久子さん(大阪赤十字病院)三上チヨさん(前全生園婦長)にナイチンゲール記章が贈られた。この会場には三笠宮妃殿下,益田衆議院議員,鹿島前厚相代理,ハワイ大学看護婦学校長バージニア・シヨンズさんらも列席し,会場は大変な盛況であつた。
この日の三上さん,長島さんの二人は,終始感激に緊張し,時々目をうるませていた。長島久子さんは兵庫県,鹿島町で,7人兄妹の4番目に生れた。18歳の春,白衣姿と真紅の赤十字章に憧れを抱いて日赤大阪支部病院の看護婦養成所の門をくぐつた。大正5年の事。
Copyright © 1957, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.