発行日 1951年6月15日
Published Date 1951/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906867
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輸血及び輸液の定義 血液を血管内に注入することを輸血と云い,血液以外の液體を血管内に注入することを輸液と云う。從て藥劑の靜脈内注射も廣い意味では輸液である。然し普通に輸血とか輸液とか云う語で表されていることは少量の血液又は藥劑の靜脈内注射ではなくて,多量の血液又は液體を靜脈内に注射することである。量に一定の制限があるわけではないが,成人では100cc.とか,200cc.,或は300cc.又は其以上を注入する。又注入にも短い時間で注入する仕方と,長時間を費して徐々に注入する仕方とがあり,點滴的に徐々に注入する場合には500cc.とか其以上とかの可なり大量を注入する。
輸血及び輸液の適應症 どんな場合に何の必要があつてその樣な多量の血液や液體を注入するかと云うと,患者の状態によつて輸血又は輸液の何れでもよい場合があり,輸液の必要な場合があり,輸血でなければならぬ場合がある。
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