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“愛國心だけでは足りない”—エデイス・カベルの銅像
賀川 豊彦
pp.48
発行日 1951年5月15日
Published Date 1951/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906860
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ロンドン市の中央,チャリング・クロスという,東京の日本橋とも云うべき所があるが,その近くにある大美術館の東側に1人の看護婦の銅像が立つている。背後には十字架の徴が刻まれ,前面にはドイツ兵といわず,フランス兵といわず,敵も見方も區別なしに彈丸に傷いた多くの兵士を抱きしめている。
なぜ,イギリス國民がこの1人の看護婦の像を建てたのであろうか。それには深い理由があるのである。
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