発行日 1951年1月15日
Published Date 1951/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906774
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終戰後5年の月日は夢の樣に流れ去つた。あとをふりかえつて見るいとまもないほどあわただしく生活し,常に忙しく過し多難な世の浪をのり越えてゆくのが我々保健婦,助産婦,看護婦の道の樣である。しかしそこには大きな喜びがあり,且つ輝やかしい誇りがあり,希望があるのである。達成への道は尚ほど遠いし時には難關にもぶつかるが我々は日に日に一歩々々前進をつづけているのである。
看護婦,保健婦,助産婦として責任ある仕事を全うしてゆくには果してどの樣な心構えが必要であろうか。そこには深く考えねばならぬ問題,一日も早く解決せねばならぬ問題,一時も速に實行せねばならぬ問題等多々おきている。始絡ぶつかつてくる。そしてそれぞれによりよい解決,よりよい實行をうながしているのである。完全看護の實施,保健婦,助産婦,看護婦の再教育の徹底高度の看護技術の普及,保助看法の改善等である。今こそ我々三者は一丸となつて手に手をつなぎあつて力をあわせ,お互いに助け合い勵ましあつて進まねばならぬと思う。
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