看護學講座
外科看護法
湯本 きみ子
pp.54-56
発行日 1948年4月15日
Published Date 1948/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906316
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手術後の合併症
誘因と豫防的處置
呼吸器の合併症は,外科の取扱ふ合併症の中で最も多く,且つ,危險なものであるが,これは手術前の周到な觀察と,手術中,及手術後の注意が行き届けば,大抵は防ぎ得るものである。手術前にすでに,呼吸器系の病氣にかゝつて居る患者は手術後に重症な合併症を起し易い。それだから,急性呼吸器疾患のある患者に對しては,救急手術でない限り,外科手術を行はないのが愼重なやり方である。
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