発行日 1947年11月15日
Published Date 1947/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906257
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1 緒言
異常分娩を來す胎勢異常としては 1)反屈位,2)足位及び膝位,3)上肢又は下肢の脱垂が其主なものであるが,其中反屈位特に顔面位分娩は流早産では珍らしいものでなく臨牀的意義も尠いが,成熟兒に於ては産道通過が極めて困難なため母兒の生命を脅すもので,從つて分娩介助の良否は母兒の豫後に絶大な影響を及ぼすものであるにも拘らず,斯る分娩を介助する機會が極めて少い。爲に屡々機を失して母兒を救い得ない事がある。私達は最近顔面位分娩を介助し,幸に母兒共異常を認めなかつた例を經驗したので,茲に報告すると共に,顔面位分娩の大要に就て論じてみようと思ふ。
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