特集 ここまでできる外来看護
デイケアセンターにおけるがん患者の支援
伊藤 美佐子
1
1埼玉県立がんセンター
pp.620-624
発行日 1999年7月1日
Published Date 1999/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905875
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はじめに
つい最近まで,がんは苦痛をともなう不治の病と受けとめられ,人院を余儀なくされていた.しかし,ここ数年,がん医療の進歩により治癒率が上昇,生存期間は延長し,がんは慢性疾患であるといわれるようになってきた.そして,外来通院治療による副作用対策の進歩や緩和ケア技術の進歩,訪問看護の充実などにより,がん患者のQOLは向上し,がんと共存しながら在宅で生活している人々が増えてきた.
このように,がん患者の在宅化が進むなか,これからますます在宅ケアのニーズは高まってくると考えられる.今後,がん医療のなかで入院ケアと在宅ケアの中間に位置するデイケアは,重要な役割を担っていくことになるだろう.
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