Japanese
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特集 通所・訪問リハビリテーションの技術
デイケアセンターにおけるリハビリテーション技術の展開
Practices of Rehabilitation in Day Care and Home-visit Setting: Physical Therapy Approaches in Day Care Center
林 幸治
1
,
宮原 龍司
1
Kouji HAYASHI
1
,
Ryuuji MIYAHARA
1
1四天王寺悲田院
1Shitennouji Hiden-in.
pp.409-413
発行日 1989年6月15日
Published Date 1989/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102794
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Ⅰ.初めに
日本型高齢化社会は,さまざまな分野において従来とは異なる幅広い問題を提起している.
リハビリテーション医療の果たすべき役割も,おのずと広がりが生じ,リハビリテーションの社会化が行なわれるようになってきている.現在の医療・福祉・保健の各分野が,それぞれの特性を十分に生かし,かつ各分野の連携ができうれば諸問題への解決につながり,豊かな社会が形成されるだろう.
今日の老人福祉分野においては,収容を中心とした施設ケアから,在宅を中心とした施策が行なわれており,老人施設からの地域活動も積極的に試みられてきている.地域リハビリテーションを支える諸活動は,個々人が必要とする多様なニーズにすばやく対応せねばならず,地域の中での自立した生活を,多くの人々の理解と参加により,成り立たせていかねばならない.
ここでは,在宅福祉サービスの一環としての当院で行なっているデイ・ケア・センター(以下,センターと略す.)におけるリハビリテーション活動にふれ,理学療法の現状と役割,理学療法士が参加しているグループ・ワークにもふれる.
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