グラビア この時この1葉
時代の最先端を歩く看護婦たち
芳賀 佐和子
1
1東京慈恵会医科大学医学部看護学科
pp.420-421
発行日 1999年5月1日
Published Date 1999/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905828
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左の写真は1892(明治25)年8月30日,相州大磯海水浴場で写したものである.裏に,東京慈恵医院の看護婦・竹内キク,小倉竹代,橋村延世,木元栄の名前と,同医院看護婦教育所の3代取締り・鈴木きくに贈られた写真である旨が記されている.
大磯海水浴場は1885(明治18)年夏に,「海水浴生みの親」ともいわれ医師の立場から病気に有効であると説いた初代陸軍軍医総監・松本順の提唱によってできた初期の海水浴場である.そして1889(明治22)年8月の朝野新聞には「女性が水着で泳ぎ始める」と題した記事が載り,大磯海水浴場で泳ぐ婦人の水着姿が話題をよんだ.
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