連載 Clinical Ethics—臨床倫理について考える・11
水島協同病院における医療倫理委員会の活動
塩見 元子
1
1倉敷医療生活協同組合総合病院水島協同病院
pp.1076-1081
発行日 1998年11月1日
Published Date 1998/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905714
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当院は医療生活協同組合(以下,医療生協)の320床の総合病院として,今年創立45周年を迎える.医療生協とは「地域の人々がそれぞれの健康,医療と暮らしにかかわる問題を持ち寄り,組織をつくり,医療機関をもち,運営し,それらを通してその医療機関に働く役職員,医師をはじめとした医療専門家との協同によって,問題解決のために運動する生協法にもとつく住民の自主的組織」と定められている.つまり,医療従事者と,患者,住民,組合員の双方が納得いく医療の実現をめざし,協同して医療活動に取り組むことを基本としている.
また,1991(平成3)年には医療生協の「患者の権利章典」(資料1)が確定された.以来,当院ではこの患者の権利章典を具体化する医療活動を行なっている.その1つとして医療倫理委員会が設置された.以下に医療倫理委員会の今日までの活動について紹介する.
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