連載 臨床で研究に親しむ・20
3つ以上のグループの平均値を比較する方法—一元配置分散分析法を用いた分析
金井Pak 雅子
1
1国際医療福祉大学
pp.786-788
発行日 1998年8月1日
Published Date 1998/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905654
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しばらく統計に関する内容が続きましたが,統計を使うことはそれほど難しくないと感じていただけたと思います.そして,統計処理した数値で表したほうが,より客観的に述べることができることもおわかりいただけたと思います.今回で統計処理の解説は一応終わりとなります.
さて,以前に「母乳栄養指導プログラムの効果を図る」目的で“特別指導グループ”と“従来の指導グループ”とに分け,その効果を検証しました(連載第17回,62(5),474-478参照).この時は,2つのグループの平均値を比較する方法としてt検定を使いました.では,グループが2つではなく3つだったら,あるいはそれ以上だったらどうすればいいのでしょうか.この場合は,t検定ではなく,違う方法で平均値の比較を行ないます.
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