連載 このひと'97
—救急看護認定看護師第1号の1人、日本医科大学附属病院高度救命救急センター勤務—佐藤 憲明さん—これまでの経験を,知識・技術で裏付けることが求められた半年でした
さとう のりあき
1
,
八木 保
1日本医科大学附属病院
pp.815
発行日 1997年9月1日
Published Date 1997/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905418
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この4月に,創傷・オストミー・失禁領域(WOC)とともに,救急領域で日本看護協会の認定による認定看護師が新たに誕生した.佐藤さんは,第一期生17名のうちの1人(WOCは20名).2領域で唯一の男性だ.
報道番組などを通して,生命に直結する場で働く医療者の真摯な姿にひかれ,社会人から看護の世界に転向した.以後9年間のほとんどを救命救急の現場ですごしてきたが,経験を重ねるにつれ,より専門的な立場でキャリアを重ねていきたいと考えるようになった.救命救急士資格など自らの専門性を問われることには真先に挑戦してきた佐藤さんにとって,看護職の中でより専門性を発揮できるこの認定制度は念願だったに違いない.本人の強い希望に加え,現場にもニーズと理解があったため国内留学の形での派遣が決まった.
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