連載 臨床で研究に親しむ・8
集めた文献を整理する—文献レビューの実際2
金井Pak 雅子
1
1国際医療福祉大学
pp.786-789
発行日 1997年8月1日
Published Date 1997/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905412
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今までの知見をまとめる作業,文献レビュー
文献についての解説も,3月号からかなり回を重ねてきました.研究をする場合,たとえそれがどんな規模の研究でも,今までに同じようなテーマでどのような研究がなされたのか調べてみる必要性を十分ご理解いただけたことでしょう.調べてみると意外に自分の考えているのと似た研究があることに気がつかれた方もおられることでしょう.あるいは,もうすでに自分の考えていたことはかなり研究されており,これからまた同じようなことを進めていく意義があるのか考え直した方もおられるでしょう.
研究テーマがまだはっきりと焦点が定まっていなくても,いくつか文献を読んでいると自分の追及したいこと,また興味のあることが見えてきます.たとえば,前回に紹介した「嚥下訓練」についても具体的にどのようにしたらということが定まっていなくとも,文献を読んでいくうちに,今までに効果のあった方法などが紹介されているので,自分は今回どのような方法でやってみようかという手がかりがつかめます.
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