連載 このひと'97
釘宮泰子さん—国立循環器センター看護婦―患者,医療者の問に立ち,正確な情報を伝えることが看護婦にできるインフォームドコンセントの第一歩です
くぎみや やすこ
,
八木 保
pp.309
発行日 1997年4月1日
Published Date 1997/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905311
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積極的治療に成功しても,生命維持装置を装着しなければならないなど,特に循環器医療ではその後の患者の生活への配慮が欠かせない.治療の入口の段階で十分なインフォームドコンセントが行なわれていないと,途中になって医療者一患者間で治療に期待するものにずれが出てしまうこともある.循環器医療の最先端の施設で働く釘宮さんにもいくつかそういう経験がある.
「常に患者と医療者の問に立つ看護婦は,間にはさまれジレンマにおちいります.特に循環器疾患の場合は,後戻りできない治療方法もあるので,いかに患者さんが納得したうえで医療を受けられるか,そこにかかわる看護婦の責任の大きさを感じます」
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