特集 動きはじめた外来
様変わりする外来
玉橋 容子
1
1聖路加国際病院看護部
pp.786-790
発行日 1996年9月1日
Published Date 1996/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905160
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17年前の外来と現在の外来
筆者は17年前に外科病棟から外科外来に転属となった.当時は,朝,勤務につくとシンメルを炊き,外来で使う器械器具を煮沸消毒し,診察室の掃除をして1日が始まった.外科外来の1日の患者数は30〜60名で,看護婦は1人か2人で医師も2〜3名であった.看護婦の業務は簡単な採血や外傷の人の世話が中心であった.
しかし,同年に米国で研修を終えた医師が着任して,一変に外来機能がかわった.彼は,当院の入院期間の長いことと,なかなか患者が入院できない現実を指摘し,外来でできる検査治療は外来でする方針を打ち立て実施していった.手術入院のための検査や放射線治療,抗がん剤治療は外来で実施されるようになった.
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