特集 急患・急変対応マニュアル―そのとき必要な処置と処方
Ⅵ 術中・術後の急変への対応法
■術後編
術後せん妄
杉山 健一
1
,
峯田 周幸
1
1浜松医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科講座
pp.378-381
発行日 2013年4月30日
Published Date 2013/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102513
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Point
◆術後せん妄とは,術後早期に発生する一過性の意識混濁や見当識障害,幻覚がみられる高次脳機能障害をいう1)。
◆頭頸部領域では,アルコールやたばことの関連が強く指摘されている頭頸部癌患者において術後せん妄が多いと考えられている。
◆薬物療法は,抗精神病薬でありブチロフェノン系抗精神病薬であるハロペリドール(セレネース®)が第一選択薬として推奨されている2)。
◆頭頸部再建手術後に認める術後せん妄は,早期離床と頸部運動制限をなくすことで減少させることができると報告されている3)。
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