連載 私がリハビリテーション看護に魅かれる理由・1(新連載)
『連携』をテーマに
髙橋 朝子
1
1東京都リハビリテーション病院看護科
pp.1194-1197
発行日 1995年12月1日
Published Date 1995/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904972
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病院の現実が見えた実習の頃
彼女はとても不安だった.
61歳にして生まれてはじめての入院.それも急性心筋梗塞でCCUへの入院だった.さいわい経過は順調で1週間で一般病棟へ移ることができたのだが,入院してから糖尿病を指摘され,食事制限が必要となってしまった.“カロリー”だの“単位”だの言われてもチンプンカンプン.退院の3日前に,栄養士から栄養指導を受けることになっていたが,「いろいろ考えて眠れなかったわ」と,当日の朝,受け持ち学生の私に打ち明けた.
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