連載 私がターミナルケアに魅かれる理由・3
一般病院だからこそ…
黒田 裕子
1,2
1元・宝塚市立病院
2現・宝塚市老人保健施設事業課
pp.1002-1005
発行日 1995年10月1日
Published Date 1995/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904923
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日本での実践とはばむもの
アメリカの研修から帰り,そこで学んだ「ターミナルケア」をとにかく実践したいという気持ちは日々募っていました.理論を知り,頭のなかでだけ考えても,それにはなんの意味もありません.実践してこそ意味があり,その学びが生かされるのです.
しかし,アメリカでの学びをそのまま「輸入」してもうまくいくようには思えません.告知ひとつとってもわかるように,日本とアメリカではさまざまな点で大きな違いがあります.しかも私たちの施設はホスピスのような専門施設ではなく,一般病院なのですから,それに合った展開をしなくてはならないのです.
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