連載 私がストーマ・ケアに魅かれる理由・2
ETスクール留学のきっかけ
大村 裕子
1
1東京オストミーセンター
pp.1152-1155
発行日 1994年12月1日
Published Date 1994/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904708
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私がアメリカのストーマケアの専門看護婦であるETのことを知ったのは,慈恵医大附属病院の外科病棟に勤務して,そろそろ看護婦の仕事にマンネリを感じ始めていた3年目の頃でした.
当時外科病棟で一緒に働いていた穴沢貞夫先生(現第一外科助教授)から「米国でETというストーマ患者のケアをする看護婦の専門職があるが,誰かそこに勉強をしにいってみないか」と外科病棟の看護婦に持ちかけられました.その話を聞いていた数名の看護婦の中で私と同期に卒業した看護婦の2人がその話に関心を持ちました.しかし,現実には8週間とはいえアメリカで教育を受けるにはまず英語ができなければなりませんし,外国旅行さえもしたことがなかった私たちには現実的な目標とは思えず,結局その時点でETスクール留学は具体化することはありませんでした.
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