特集 新看護体系が与えるインパクト
「付添看護解消」のゆくえ—「付添看護解消」は看護職者に何をもたらすのか
林 千冬
1
1東京大学医学部保健社会学教室
pp.1097-1101
発行日 1994年12月1日
Published Date 1994/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904696
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新看護・看護補助体系
「付添解消」と介護職員の導入
今回導入された「新看護・看護補助(料金)体系」では,入院患者に対する看護職員数,看護補助者数,および正看護婦比率の3要素で合計132通りもの組み合わせが可能となる.ここでこの体系を検討する余裕はないが,「付添解消」に関連して1つだけ特徴をあげるなら,従来“合法的”に付添を付けていた病院(非基準看護病院)は,これによって「看護職員の数は従来のまま,付添婦をはずして看護補助者を増やしさえすれば大幅な増収になる」1).
こうした点数誘導によって,付添婦は看護補助職員(以下,介護職員と表記する)に切り替わり,「付添解消」が果たされると見込まれている.「付添解消のための新体系」といわれるゆえんである.
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