特集 病院と付添問題
座談会
病院における付添問題
稲葉 和子
1
,
稲田 美和
2
,
佐藤 登美
3
,
東 義晴
4
,
今村 栄一
5
1病院管理研究所研修部
2日赤医療センター
3三楽病院
4武蔵野赤十字病院
5国立小児病院
pp.207-214
発行日 1978年3月1日
Published Date 1978/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206473
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問題点のあり方
今村(司会)今日は付添看護ということで座談会を開くことになりましたが,司会を頼まれたときに,問題点はどうなのかと,とまどいを感じました.というのは,基準看護をやっている病院は,原則として付添をつけないことになっている.ところが現実には,どの病院でも付添がついています.これも職業的な付添と家族の付添と2つあります.そこで,これから皆さん方からお話を聞く場合に,つけるべきなのかどうかという問題と,つける場合にはどうしたらいいかという問題が出てくると思います.
これはたとえていえば,国電が定員をオーバーしてお客さんを乗せているわけなんですけれども,建て前からすると定員だけしか乗せてはいけないはずですが,現実には乗っている.これは乗せるほうの理由もございましょうし,乗客のほうも乗せてくれといっているわけなので,それをだめだとはいえない.病院の場合も同じことで,基準看護だから付添はだめだとは本音ではいえないので,ついているわけです.そうした場合にどうするかというのが大きな問題だと思います.
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